Microsoft .NET Framework 開発ガイド ブック
Top / Microsoft .NET Framework 開発ガイド ブック
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/netframework/ee624167.aspx?rss_fdn=MSDNTopNewInfo
1. .NET Framework の概要
.NET Framework の概要とバージョンについて説明します。.NET Framework は、アプリケーションの実行基盤である「共通言語ランタイム? (CLR)」と「クラスライブラリ」で主に構成されています。クラスライブラリには、Windows フォームや ASP.NET]] などの各種フレームワークが含まれています。様々なプログラミング言語が使えるのも .NET Framework の大きな特長です。
2. アセンブリの仕組み
.NET のアプリケーションやコンポーネントは「アセンブリ」と呼ばれ、これまでの Windows の実行ファイルとは大きく異なる構造を持っています。これにより DLL Hell? やセキュリティなどの従来の様々な問題を解決しています。その内部構造を具体的に見ていきます。
3. .NET アセンブリのバージョン管理
.NET 以前では、誤って DLL ファイルを更新してしまい、アプリケーションが正しく動作しなくなるという問題がありました。.NET ではバージョン番号によりアセンブリを識別でき、同一モジュールの複数バージョンを管理する仕組みを持っています。また、デジタル署名?を用いて、アセンブリの改ざんを防ぐことが可能です。
4. セキュリティ機構
.NET では、アプリケーションを実行するユーザーのアクセス権に基づいたセキュリティに加え、そのアプリケーション自体の様々な情報に基づいて実行可能な処理を制限することが可能です。このセキュリティ機構は「コード アクセス セキュリティ」と呼ばれ、これにより出所の不明なアプリケーションなどからシステムを守ることができます。
5. CLR の機能
共通言語ランタイム? (CLR) の主要な機能である「例外処理」と「メモリ管理」について説明します。これらの機能により、プログラミング時における開発者の負担は大きく軽減されています。また、安全かつ効率的なアプリケーションの実行を実現しています。
6. アプリケーションの実行までの流れ
.NET のアプリケーション (アセンブリ) がロードされ、実行されるまでの仕組みを解説していきます。通常、アプリケーションはクラスライブラリなどの別アセンブリの機能を呼び出しながら動作しますが、実行時にそれがどのように検索されるかについても解説します。
7. アプリケーションの配置
開発が完了したアプリケーションは、配置 (配布) する必要があります。ここでは、XCOPY?、インストーラ、ClickOnce の 3 つの配置方法について解説します。ClickOnce は .NET のセキュリティ機構をベースにして、Windows アプリケーションに Web アプリケーションと同様な配置の手軽さをもたらしました。
8. Side-by-Side? 実行
.NET では、アプリケーションは、開発時に使用されたバージョンのコンポーネントを実行時にも使い続けることができます。これはバージョンの異なる同一コンポーネントを Side-by-Side? で (並行して) 配置および実行することが可能となっているためです。実行環境である .NET Framework ランタイムも複数のバージョンを同時インストール可能です。