最終更新:2008-06-17 (火) 09:47:07 (6017d)
セブン・ステップ・ガイド
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個別の場面で適切に倫理的判断?を行うための方法論
1.State problem.
直面している問題を明確に述べる
- 直感的に感じたことであっても、明確に言葉あるいは文章にしてみる
- 直感したことを直感だけで判断してはならない
- 重要な意思決定・問題解決の第一歩は問題点の整理から
2.Check facts.
事実関係を調べる
- あいまいな言説に基づく事実誤認を回避せよ
- 特に、焦っているときほど事実誤認をし易い⇒精査せよ
- 事実がはっきりすれば、何をすればよいか、という次の段階に容易に移行できる
3.Identify relevant factors.
関連する要因、関係者、ルールなどを特定する
- 誰がその問題に関わっているか?
- 誰がその問題と問題解決(意思決定)の影響を受けるか?
- 目に見えない重要なステークホルダーを見落とすな!
- この解決方法が先例となったら、将来誰にどのような影響を与えるか(時間的・空間的広がりを考えよ)
- 関連する法規、社内規定等の“制約要因”を同定せよ
4.Develop list of options.
思いつくだけ対応案を出し、リストアップする
- 二者択一的(あれかこれか式)に考えるのではなく、この段階では、想像力を働かせ、思いつくだけ具体案を考えてみる
- ご自身の専門能力・知識の蓄積がこの段階で「モノを言う」
- 専門知識・スキルに支えられての、質の高い意思決定⇒その研鑽を怠ってはならない!!
5.Test options.
選択肢を様々な視点からテストする
- 危害テスト
- この行動は他のものよりもたらす危害が少ないか。
- 世間体テスト
- 私がこの行動を取ったことが新聞で報道されたらどうなるか。
- 自己防衛可能性テスト
- 自分の意思決定を、公聴会や公的委員会で弁明できるか。
- 可逆性テスト
- 自分がその行為によって悪影響を受ける立場であったとしても、 自分はその決定を支持するか。
- 同僚による評価テスト
- その行為を解決策であるとして同僚に説明した場合、同僚はどのように考えるか。
- 専門家集団による評価テスト
- 自分が所属する専門家協会の理事会あるいは倫理担当部門は、その行為をどう考えるだろうか。
- 所属組織による評価テスト
- 会社の倫理担当部署あるいは顧問弁護士は、その行為をどう考えるだろうか。
6.Make a choice based on steps.
1から5までのステップを踏まえ、選択(意思決定)をする
- 健全なバランス感覚(落としどころ感知能力ではない)が必要
7.Make a choice based on steps.
1から6までのステップを再検討し、再発防止につとめる
- 今回のような問題に陥らないよう、ステップを再検討しながら、予防策を考える
- 個人として、そして組織としてできることは何か、についても考える