最終更新:2008-06-17 (火) 07:41:16 (6054d)
情動
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- 行動への動機づけ機能
- 個体や種の維持機能
を備え、
- 心理的体験である情動体験
- 情動の身体的反応である情動表出
に分けることができる。有名な理論は下記の5つ。
末梢起源説
「泣くから悲しい」のジェームズ=ランゲ説。 情動は(1)外部刺戟→(2)身体反応→(3)身体反応の意識化の順に生じる。環境に対する身体反応が情動を引き起こすというもの。
中枢起源説
キャノン・バート説 情動は(1)知覚→(2)視床の興奮→(3)情動反応(末梢)と情動体験(皮質)の順に起こる。視床から大脳皮質に向かう刺激が情動を引き起こすというもの。
(情動)認知説
アーノルドは、あらゆる刺激や感覚から情動反応がもたらされるわけではなく、そこには何らかの認知的メカニズムが介在していること提示。情動反応を決定するのは「知覚-評価-情動-表出-行動」の一連の連鎖だとし、情動は行動の動機づけとしても機能しているとした。
情動二要因理論
つり橋効果?で有名な理論。生理的覚醒と状況の認知的評価が情動を引き起こす。シャクターは、情動には生理的反応も関わっている一方で、認知過程も重要な役割を果たしている事を証明した。
認知先行説(感情の認知説)
感情の出現に先行する事態を重視した説。ラザルスによって提唱されたもので、感情は感覚刺激によって直接に喚起するものではなく、事態の評価という認知過程を経て後に出現するという考え方。