最終更新:2010-10-13 (水) 07:15:09 (4942d)  

KickStart
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http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/KickStart-HOWTO.html

Red Hat Linux? のバージョン 5 には,KickStart と呼ばれる,あまり知られていない(現時点ではドキュメントもあまりありません)機能が付いています.この機能を用いると,RedHat Linux?インストール作業の大部分 (あるいは全て) を自動化することができます.自動化できる処理には以下のものがあります:

  • 使用する言語の選択
  • ネットワークの設定およびディストリビューションのインストール元の選択
  • キーボードの選択
  • (lilo 等の)ブートローダのインストール
  • ディスクのパーティション設定とファイルシステムの作成
  • マウスの選択
  • X ウィンドウシステムのサーバの設定
  • タイムゾーンの選択
  • root のパスワード(の初期値)の選択
  • インストールするパッケージの選択

察しの良い RedHat? ユーザであれば,これらは本質的に RedHat? Linux システムを手動インストールする際の手順であることに気づいたかと思います. KickStart システムは通常のインストール手順をスクリプト記述することを可能にします.これは,通常はキーボードから入力すべき情報を設定ファイルに書くことによって行います.

しかしお待ちください.話はまだあります :-)

KickStart を使うと,通常のインストール処理を終えた後に,さらにシェルレベルのコマンド群を指定して実行させることができます.つまり, RedHat? Linux の一部として配布されていないローカル向けのソフトウェアを自動的に追加インストールして(フリーソフトウェアであっても,RedHat? ディストリビューションに付いてこないものがあります.法的な理由により RedHat? が配布できないものもあります.例えば ssh や暗号化システム PGP です),完全に使えるシステムにするために必要な仕上げを行うことができるのです.

参考