最終更新:2024-08-22 (木) 01:53:38 (27d)
キリスト教/福音派
福音主義?
保守的なキリスト教信仰を持つ教派横断的な集団 (聖書回帰運動)
概要
- 1846年にロンドンにおいて結成をみた福音主義同盟（Evangelical Alliance）の9項からなる信仰の立場と、1974年の世界伝道会議が出したローザンヌ誓約?の中に表明されている聖書的信仰と宣教観とライフ・スタイルを信奉する聖霊派から改革派までのキリスト者の群れをさす名称
解説
- 「福音派」はアメリカのプロテスタントのグループを示す言葉で、誕生したのは１９３０～４０年代です。２０世紀のはじめから１９２０年代にかけて、アメリカのプロテスタントでは聖書の解釈をめぐって大論争が起き、天地創造?からノアの箱船?などの聖書の物語を「すべて歴史的事実である」と主張する信仰心?のあつい人々と、「聖書には伝説や象徴的な物語も含まれていて、すべてが歴史的事実とは限らない」という近代主義的な信仰を持つ人々が対立しました。
- 論争は進化論?の是非をめぐる社会運動にまで発展し、最終的には近代主義的な人々が勝利しました。しかし、これに納得しない信仰心のあつい人々は、自分の所属していたプロテスタント教派から飛び出して、新しい教派を作っていきました。そうした教派が各地に誕生したため、それらの教派をひとまとめにして「福音派」と呼ぶようになったのです。
- 様々な教派が存在しますが、「聖書に書かれたことは歴史的事実」と考え、人生の途上で衝撃的な神との出会いによって信仰を深める「ボーンアゲイン?」と言われる体験を重視するところなどが共通点です。福音派でない近代主義的なプロテスタントは「主流派」と呼ばれていますが、２０世紀後半には主流派人口は激減して十数%しかいません。これに対して福音派のプロテスタントは急増して、全人口の４分の１ぐらいになっています。
