最終更新:2012-07-30 (月) 03:45:49 (4287d)  

MacRuby
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Mac OS X向けのRuby実行環境

http://www.macruby.org/

概要

  • MacRubyRuby 1.9Mac OS XObjective-Cランタイムを利用する拡張を加えたもので、Mac OS XObjective-Cランタイムや各種フレームワークを直接呼び出せるのが特徴。また、たとえばガベージコレクションではRuby独自のガベージコレクション機構ではなくObjective-Cのものを利用するなど、Mac OS Xネイティブの機能を利用することによるパフォーマンス向上も図られている。そのほか、Objective-Cで使われるキー付きの引数をサポートするなど、言語機能自体についても拡張されている。
  • MacRuby 0.5では、実行エンジンとしてRuby 1.9のYARVではなく「LLVM(Low Level Virtual Machine)」を採用、パフォーマンス向上を図っている。実行モードとして実行時コンパイル(JITコンパイル?)と事前コンパイル(AOTコンパイル?)の2つが利用でき、ネイティブコードへのコンパイルにも対応する。複数のソースコードから単一の実行用バイナリを出力することも可能。また、LLVMの採用によって並列処理のパフォーマンス改善も期待できるとのこと。Mac OS X 10.6 Snow Leopardの新機能である並列処理API「Grand Central Dispatch」(GCD)にも対応する。
  • そのほか、「HotCocoa」のサポートも特徴となる。HotCocoaは「Cocoa」やMac OS X向けの各種フレームワークをRuby向けにラップするライブラリ群。以前はMacRubyプロジェクトとして開発が進んでいたが、現在ではMacRubyから切り離されてGitHub上で開発が進められている。HotCocoaはgemとしてMacRubyのパッケージインストーラーに含まれており、利用にはRubyGemsが必要になる。

派生

参考

関連

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